通院や退院のとき、急いで調べることが多いのが介護タクシーです。車いすや付き添いが必要で、通常のタクシーではどうしたらいいか迷ってしまう場面も少なくありません。
新宿区を中心に地域情報をお届けしているメディア『しんじゅくスコープ』のエリア担当ライター、マサです。わたしも身近な人の通院で「どこに頼めばいいのか」と一度立ち止まった経験があります。
この記事では、介護タクシーの利用方法や予約前に見ておきたいこと、新宿区内で実際に動いている事業者、介護保険との関係まで、順番に整理します。
新宿区で介護タクシーを探す方法
まず押さえておきたいのは、介護タクシーには複数の探し方があるという点です。新宿区の公式サイトや、新宿区役所の高齢者支援課・障害者福祉課に問い合わせると、窓口案内が確認できます。
担当ケアマネジャーがいる場合は、ケアマネに相談するのが一番早い方法です。事業者の紹介まで対応してもらえることが多く、わたしもこの流れが動きやすいと感じています。
- 新宿区役所 高齢者支援課(03-5273-4593)
- 新宿区役所 障害者福祉課(03-5273-4516)
- 担当ケアマネジャーへの相談
- 介護タクシー検索サイトで地域絞り込み
窓口は紹介・予約を直接受け付けているわけではなく、案内にとどまる場合もあります。最終的な予約は各事業者に直接連絡する形になることが多いので、番号だけでも手元に控えておくと動きやすいです。
通常タクシーとの主な違いを整理する
介護タクシーと一般のタクシーは、車両の構造からサービスの内容まで、かなり異なります。混同すると手配の段階で迷うことになるので、先に大きな違いだけ頭に入れておくと楽です。
| 項目 | 一般タクシー | 介護タクシー |
|---|---|---|
| 車両 | 通常乗用車 | スロープ・リフト付き専用車 |
| 車いす乗車 | 原則不可 | 対応可(要事前確認) |
| 乗降介助 | なし | あり(範囲は事業者によって異なる) |
| 介護保険 | 適用外 | 条件次第で適用可 |
| 予約 | 当日も可 | 原則事前予約制 |
介護タクシーは移動だけでなく乗り降りの介助もセットになっているサービスです。車いすからシートへの移乗や、玄関から車までの付き添いが含まれるかどうかは事業者ごとに異なります。
新宿区の介護タクシー事業者3選
新宿区内または近接エリアで実際に稼働している事業者を3つ紹介します。料金・対応エリア・予約状況は変動しますので、利用前には各事業者に直接確認することが前提です。
- 介護タクシー アン車ほ輪
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新宿区西早稲田を拠点とする介護タクシー。ドライバー全員がヘルパー資格を保有しています。
- 民間救急フィール 新宿営業所
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新宿区若松町を拠点とする医療系民間救急。酸素・吸引など医療継続が必要な搬送にも対応しています。
- 東洋企画 新宿民間救急サービス
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新宿区中落合を拠点とする民間救急。医療系搬送から介護タクシーまで幅広く対応しています。
3事業者の主な特徴を簡単にまとめると、下の通りです。対応内容・料金・受付時間は公式情報でご確認ください。
- アン車ほ輪:03-5286-1698/24時間(要予約)
- 民間救急フィール:0120-194-399/24時間365日
- 東洋企画 新宿民間救急:0120-41-9179/受付9時~18時
アン車ほ輪は車いす・リクライニング車いす・ストレッチャーの3種類に対応しており、通院から透析送迎まで相談できます。付き添いの方の同乗も可能です。料金は初乗り710円(2km)から始まり、設備使用料や介助料が加算される仕組みです。公式サイト(http://www.ansha.jp)で最新の料金表が確認できます。
民間救急フィールは、酸素管理や吸引など医療行為の継続が必要な搬送を専門とする事業者です。介護タクシーとは異なるサービス区分になるため、通常の通院送迎というより、転院・退院で医療的なケアが必要な場面での利用を想定しています。公式サイト(https://www.minkyufeel.com)で搬送料金の目安が確認できます。

ストレッチャーが必要なら、まず「台数は何台ですか」と聞くのが早いです
車いす・ストレッチャー対応で確認したいこと
車いすやストレッチャーでの乗車を希望する場合、まず「その事業者の車両が対応しているか」を個別に確認する必要があります。対応車両を保有していても、台数が限られている場合が多い。
ストレッチャー対応の車両は、寝た姿勢のまま乗車できる構造になっています。アン車ほ輪の場合、簡易ストレッチャーと低床ストレッチャーの2種類を保有していますが、退院時など体を起こせない状態での移動を検討している場合は、予約前に車両の空き状況も合わせて確認しておく価値があります。
通院送迎で予約前に見ておきたいこと
介護タクシーは基本的に予約制で、当日の対応が難しい事業者もあります。特に新宿区内は病院が多い分、利用需要も集中しやすく、希望の時間が取れないこともあるんですよね。
新宿区内だけでなく、目的地の病院が対応エリア内かどうかも確認が必要です。
受付タイミングは事業者によって異なります。早めに問い合わせるほど安心です。
診察が長引いた場合の待機料の有無と金額を、予約時にあわせて確認しておくと安心です。
介護保険が使えるケースと使えないケース
介護タクシーに介護保険が使えるかどうかは、よく迷うポイントです。適用されるのは「通院等乗降介助」として認められた場合に限られます。
適用されるのは要介護1〜5の認定を受けた方で、ケアプランに通院介助が組み込まれている場合に限られます。要支援の方や、ケアプランに入っていない利用では保険が使えないのが原則です。
また、保険が適用されるのは乗降時の介助行為だけで、移送中の運賃部分は自己負担になります。保険が使えるからといって全額まかなえるわけではないので、事業者に内訳を確認しておくと安心です。
料金で迷いやすい点を先に見ておく
介護タクシーの料金は、運賃だけでなくいくつかの費用が重なる仕組みです。迷いやすいのが、迎車料金・待機料・介助料・介護保険の自己負担分が別々に発生する点です。
アン車ほ輪の場合、基本乗降の介助料は1,000円で、車いす設備使用料は500円から4,000円(設備の種類による)が加算されます。事前に「往復でどのくらいになりますか」と確認しておくと、当日に金額で戸惑いにくいです。
付き添いで事前に確認しておきたいこと
介護保険を使う「通院等乗降介助」では、原則として家族の同乗ができません。これは知らないと当日に困るケースもあるので、付き添いの同乗可否は予約時に必ず確認しておくことをすすめます。
一方、自費利用の場合は家族や付き添いの方が同乗できる事業者も多くあります。アン車ほ輪も自費利用であれば付き添いの同乗が可能です。利用形態によって条件が変わるため、保険適用か自費かを含めて事前に整理しておくと動きやすいです。
介護タクシーでよくある勘違いを確認する
介護タクシーをめぐる勘違いは思ったより多いです。代表的なものをここで見ておくと、手配のときに「あれ?」となりにくい。
- 介護保険で乗れる=誰でも使えるわけではない
- 車いす対応とストレッチャー対応は別物
- 介護タクシーと民間救急は対応できる内容が違う
- 料金は運賃だけでなく介助料・設備料も加算される
特に介護タクシーと民間救急の違いは見落としやすいです。医療行為の継続が必要な搬送は民間救急フィールのような事業者が対応する領域で、通常の介護タクシーでは対応できません。
今日、一つだけ動いてみるなら
急いで決める必要がない場合でも、担当のケアマネジャーに「介護タクシーを使う可能性がある」と伝えておくだけで、いざというときの動きが変わります。今日の帰りがけ、電話番号だけメモに残しておくだけでも十分です。
わたし自身も、仕事帰りにすぐ動けるかどうかを気にするタイプなので、こういう情報は「今すぐ使わなくても手元に残しておけるか」が大事だと感じています。アン車ほ輪や民間救急フィールのような窓口を一つだけでも手帳に控えておくと、いざというときに焦らなくて済むんですよね。
料金や対応エリアは変わることがあるので、具体的に動く前には各事業者か新宿区の窓口で確認してみてくださいね。情報を手元に置いておくことが、焦らず動ける一歩につながると思っています。













