入院や手術で医療費が高額になりそうなとき、負担を軽くする制度を調べても、どこに申請するのか分からなくなりますよね。
『しんじゅくスコープ』エリア担当ライターのマサです。わたしは窓口と時期を先に見るので、その順で書きます。
加入している健康保険で、窓口が違います。制度の基本、対象費用、事前の手続き、払い戻しの申請を、公式情報に沿って見ます。
高額療養費制度は払い戻しの仕組み
先に結論を言うと、高額療養費制度は、1か月に支払った医療費が上限額を超えたとき、超えた分が支給される仕組みです。見るのは、月の1日から末日までの1か月間です。
上限額は年齢と所得で決まります。窓口は保険者ごとに違うため、まず資格確認書かマイナポータルで保険者名を見るところから。
自己負担限度額は年齢と所得で決まる
新宿区の国保の案内では、限度額は年齢と世帯の所得、保険診療分の医療費などで決まります。診療月が1月から7月までは前々年、8月から12月までは前年の所得を使います。
同じ世帯でも、70歳未満と70歳以上で計算の仕方が違います。個別の金額は、わたしには計算できません。
多数回該当という仕組みもあります。直近12か月で高額療養費に当たる月が3回以上あると、4回目から限度額が下がる仕組み。
令和8年8月診療分からの見直し
令和8年8月の診療分から、月ごとの限度額が見直され、年間上限が新設されました。国の案内では、令和9年8月から所得区分の細分化も予定されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区分エ(所得210万円以下) | 月額は、令和8年7月診療分まで57,600円、8月診療分以降は61,500円 |
| 区分イ(所得600万円超から901万円以下) | 月額は、7月診療分まで167,400円+(総医療費-558,000円)×1%、8月診療分以降は179,100円+(総医療費-597,000円)×1% |
| 多数回の金額 | 4回目以降の金額は据え置き |
| 年間上限 | 区分エは530,000円、区分イは1,110,000円(8月から翌年7月まで) |
年間上限は、翌年8月以降に払い戻される仕組みと区の案内にあります。払い戻しの時期や申請方法は、分かり次第お知らせとされていました。表は新宿区国保の案内の一例で、ご自身の区分は公式で見る流れ。
対象になる医療費とならない費用
対象になるのは、保険が使える診療の自己負担分です。区の案内では、次のような費用は計算から除かれます。
- 入院中の食事代
- 差額ベッド代
- 保険適用外の医療費
見落としやすいのが、病院で払った金額の全部が対象ではない点です。領収書の内訳で保険診療分かどうかを見ておくと、動きやすいところ。
新宿区の国民健康保険での手続き
新宿区の国保では、支給される世帯に、受診月の3か月から4か月後に通知が届くと案内されています。通知が来てから、申請書を出す流れです。
対象になる世帯へ、世帯主宛に区から通知が届きます。
申請書に書き込み、区役所か特別出張所の窓口、または郵送で出します。
申請後、支給まで1.5か月程度かかると案内されています。
窓口は区役所本庁舎4階4番の国保給付係で、電話は03-5273-4149です。仕事の合間に動く身なので、わたしなら郵送で出せるかを先に聞きます。
初回のみ申請書を出し、条件を満たす世帯は2回目以降が自動振込になる仕組みもあります。世帯主や口座が変わると、解除される場合もある。
勤務先の健康保険と後期高齢者の申請先
迷いやすいのが、国保以外の方の窓口です。勤務先の健康保険は、加入先の保険者が窓口で、区役所の国保とは別になります。
- 新宿区の国民健康保険
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区役所本庁舎4階の国保給付係が窓口です。
- 勤務先の健康保険
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健康保険組合や協会けんぽなど、保険証に書かれた保険者へ問い合わせます。
- 後期高齢者医療制度
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区の高齢者医療担当課が窓口で、電話は03-5273-4562です。
加入先の保険者を先に見ると、問い合わせ先が一つに決まる流れ。後期高齢者医療では、初めて該当したとき広域連合から申請書が届くと案内されています。
窓口負担を抑える限度額適用の手続き
窓口での支払いを抑える手続きと、あとから払い戻しを受ける申請は別物です。前者が限度額適用、後者が支給申請にあたります。
国の案内では、マイナ保険証を使うか、事前に限度額適用認定証を入手します。そうすると、上限額を超える分を窓口で払わずに済むとされています。
協会けんぽの案内では、オンライン資格確認の医療機関でマイナ保険証を使えば、認定証の申請は不要とあります。国保の扱いは、区の案内で調べる流れ。
新宿区国保の申請期限と必要書類
区の案内では、診療月の翌月の初日から2年を過ぎると申請できなくなります。通知を置いたままにすると、期限が近づく場面もありえます。
必要なものは、窓口に来る方の本人確認書類と、世帯主と診療を受けた方の個人番号の確認書類です。口座が分かるものも、申請書に印字がなければ必要と案内されています。
支払いが先で負担が大きいときは、区に高額療養費の貸付制度があります。支給予定額の90%相当を無利子で借りられ、事前の相談が必要な仕組み。
高額療養費の相談先を三つ紹介
相談先を三つ挙げます。受付時間や手続きは変わることがあるため、あくまで公式案内の目安。一つ目は、区役所本庁舎の国民健康保険の窓口です。
- 特徴
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高額療養費の支給申請と貸付の相談を、国保給付係で受け付けています。
- 費用と受付
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貸付は支給予定額の90%相当を無利子で借りられ、事前の相談が必要です。
- 行き方
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区役所本庁舎4階4番窓口で、電話は03-5273-4149、郵送でも申請できます。
- 公式サイト
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公式サイトは高額療養費の支給制度のページです。
二つ目は、戸山の国立国際医療センターの総合医療相談です。がん相談支援センターのページでは、高額療養費にも触れています。
- 特徴
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ソーシャルワーカーと看護師が相談に応じる、病院内の窓口です。
- 費用と受付
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相談は原則予約制で、費用の記載は見当たらないため、予約の電話で聞く形。
- 行き方
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新宿区戸山1丁目21-1で、若松河田駅から徒歩5分、電話は03-3202-7181です。
- 公式サイト
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公式サイトは総合医療相談のページです。
三つ目は、東京都後期高齢者医療広域連合のお問合せセンターです。勤務先の健康保険の方は、保険証の保険者の窓口へ聞く形。
- 特徴
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後期高齢者医療制度の高額療養費について、申請書の送付や手続きの質問を受ける窓口です。
- 費用と受付
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申請は初回のみで、申請書は同封の返信用封筒で区の窓口へ返送します。
- 行き方
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電話は0570-086-519で、月曜から金曜の8時30分から17時まで受け付けています。
- 公式サイト
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公式サイトは高額療養費のページです。
複数の医療機関にかかったときの合算
70歳未満の方が複数の医療機関にかかったときは、条件を満たすと合算できます。区の案内では、21,000円以上のものが合算の対象です。
数え方は、1か月ごと、医療機関ごと、患者ごとです。同じ医療機関でも、医科と歯科、外来と入院は分けます。
院外処方の薬局での支払いは、処方した医療機関の分と合わせます。70歳以上の方は、窓口負担の金額にかかわらず合算して計算する仕組み。
高額療養費でよくある勘違いの例
高額療養費は、払った医療費が自動で戻る制度と思われがちです。新宿区の国保では通知が届いてから申請する流れで、初回は申請書が必要と案内されています。

通知が届くのは数か月先と知って、手が止まりました
診療を受けた月ごとに数える点も、勘違いのもとです。月をまたぐ入院では、合計が上限を超えても、各月では届かないことがあります。
わたしも通知が3か月から4か月後と読んで、すぐ戻るわけではないと気づきました。支払いの時期と払い戻しの時期は、別なのですよね。
最後にわたしから伝えたい今日の一歩
ここまで読んで、自分の保険がどれか分からない方もいるでしょう。わたしなら、まず資格確認書かマイナポータルで、加入先の保険者名を見ておきます。
仕事の合間に動く身としては、窓口に行けない日に郵送で出せる点が助かると感じています。パートナーと二人で通知を見るときも、期限が書いてあると話が早いんですよね。
今日は、資格確認書に書かれた保険者名を、メモに一行だけ書き残してみてくださいね。それだけで、入院などのときの問い合わせ先が決まり、落ち着いて動ける気がしています。週末に二人で見返す時間になったらうれしいです。













